
"MURA" Cotton Jacket – from Murska Sobota
こんにちは!
今回ご紹介するのは、"MURA"の Cotton Jacket。
おそらく90年代頃のものかと思われます。
東ヨーロッパの静かな町、スロベニア・ムルスカ・ソボタ。この町で生まれた「MURA(ムラ)」というブランドは、かつてのユーゴスラビア時代、東欧全体にその名を広めた老舗ファクトリーのひとつです。
ロゴタグに記された「MURSKA SOBOTA」は、スロベニア北東部の都市名で、かつて紳士服の製造で知られた工業都市。ヨーロッパのクラフトマンシップを感じさせる背景も魅力のひとつです。特に1990年代から2000年代初頭にかけて、HUGO BOSSの主要なサプライヤーの一つとして高品質な紳士服の製造を担当。
色味はオリーブとカーキの中間のようなトーンで、都会にも自然にも馴染む万能なニュアンスカラー。しっかりとしたコットン素材ながら、重さを感じさせないライトな羽織り心地。シャツのようでいて、ジャケットのような顔つき。ミリタリーとサファリの要素が絶妙に交差するデザインです。デザインはどこかミリタリージャケットに通じますが、アメリカのM-65のような軍モノとも、フランスのカバーオールとも少し違う、東欧ならではの静かな男らしさを感じさせます。
両胸にはボタン付きのフラップポケット、腰にはハンドポケット。そして袖にはロールアップ用のタブが配され、気温やシーンに応じて着こなしの幅を広げてくれます。
サイズは表記で「50」。肩幅、身幅ともにゆとりがありながら、野暮ったくならない絶妙なバランス。丸襟(ラウンドカラー)が柔らかさを添え、ボタンも同色でまとめられているため、主張しすぎずどこか品のある佇まいです。
スラックスと合わせて渋く着こなすのも良し。チノやローファーを合わせれば、どこかIVYな表情も見せてくれます。
少し変わり種ですが、ご興味のある方は是非!!