先日、近所で盆踊りがありました。
夕方になって少し涼しくなってきた頃、
なんとなく外に出てみる。
会場には提灯が並び、
真ん中にはやぐら。

子どもたちが走り回っていて、
屋台には唐揚げや焼きそば。
音楽が流れ始めると、
少しずつ人がやぐらの周りに集まってきます。
特別な予定を立てていたわけではないけれど、
こういう夏の夜は、なんとなく足を運びたくなる。
そんな気分でした。

盆踊りって、いつからあるんだろう。
普段は何気なく見ている盆踊りですが、
調べてみると、かなり長い歴史があります。
そもそも「お盆」は、仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)と、日本に古くからあった祖先を敬う習慣が結びついて形づくられてきたものとされています。
盆踊りのルーツのひとつとされているのが、
念仏を唱えながら踊る「踊り念仏」。
鎌倉時代には一遍が踊り念仏を広め、そこから念仏踊りや風流踊りなど、さまざまな民俗芸能へと発展していきました。
江戸時代になると、各地で盆踊りが定着していき、
唄や三味線、囃子なども加わりながら、地域の人が集まって楽しむものになっていったそうです。
今では、地域によって踊りも音楽もさまざま。
その土地にしかない盆踊りが残っているのも、
面白いところです。

何百年も前から続いているもの。
こうして歴史を知ってから見ると、
いつもの盆踊りが少し違って見えてきます。
何百年も前から続いているものが、
今は自分の住んでいる街の小さな公園で行われている。
そう考えると、なんだか不思議です。
昔の人も、
夏の夜に集まって、
音楽を聴いて、
誰かと話して、
食べたり飲んだりしながら過ごしていた。
形は少し変わっても、
やっていることは案外変わらないのかもしれません。

帰り道、
少し遠くからまだ盆踊りの音が聞こえていました。
提灯の明かりを眺めながら歩いていると、
「夏らしい夜だな」と思う。
大きなお祭りじゃなくてもいい。
近所で毎年続いている、
ほんの小さな盆踊り。
こういうものが、
案外その街らしさをつくっているのかもしれません。

今年の夏も、
もう少し楽しんでみようと思います。
